介護職ってどんな仕事?

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 このページを訪れた方は、少なからず介護職に関心があるはずです。しかし、介護職で働くイメージや仕事内容など分からないことも多々あると思います。ここでは、仕事内容と仕事における注意点などを細かく記載します。仕事に対する不安をこのページで少しでも解消できれば幸いです。
ここで記載する情報は、老人ホームなどの施設介護の仕事内容です。

介護職の仕事って?

 介護職の仕事内容としては、利用者のケアと利用者家族とのコミュニケーションです。利用者のケアは、食事・服薬・更衣・排泄・入浴清拭・口腔ケア・アクティビティ・見回り・バイタルチェック(血圧・脈拍・体温・血中酸素)が主になります。これらを各利用者に対して行っていきます。また、利用者によっては機能向上のためのリハビリなどが入ります。
 そして、これらを記録媒体に記録していきます。この記録に関しては、PCなどの機器を使う場所は増えていますが、未だに紙を使っている場所もあります。
 次に利用者家族とのコミュニケーションですが、これは、利用者の生活記録の共有や事故(転倒など)が起きた際の連絡、面会などが主になります。 
 介護職は、シフト制で勤務時間・勤務日が決まります。勤務時間は、早番・日勤・遅番・夜勤と別れている施設が多いです。この勤務時間と勤務日によっても仕事内容が細かい箇所で異なりますが、大枠では同じ仕事を行います。

利用者のケア

 ここでは、前項で紹介したケアの注意点をお伝えします。

  1. 食事
    食事の際の仕事は、誘導・配膳・食事介助・片付けです。
    注意点として、誘導の際の転倒・誘導開始の時間・誤配・窒息があります。
     誘導の時間が早すぎると利用者を待たせることになり、人によっては不機嫌になってしまいます。逆に遅すぎると、食事の準備が押してしまう可能性があります。そのため、現場勤務初日に先輩社員に何時ごろ誘導したほうが良いかを聞くことが大切です。
     誤配に関しては、人によって歯の状態や嚥下(飲み込む力)の差があるため注意が必要です。誤配が原因で窒息してしまうこともありますので、しっかり食事の形態と名前をチェックすることが大切です。
     窒息に関しては、正しく配膳できたとしても注意が必要になります。利用者は、体の機能が落ちているため飲み込む力が落ちています。食事介助が必要な方は、その機能がより落ちているため、食事のペース・一口の量・口の中の食べ物の有無などを観察していくことが大切になります。
  2. 更衣
    更衣に関しては、利用者の拘縮度合いや怪我、点滴などのケアの状態に注意しなければなりません。あまり、無理に体を動かすと骨折や表皮剥離(皮膚がめくれてしまう)がおきてしまいます。そのため、正しい介護技術を学ぶ必要があります。また、時間に追われて焦らないようにする必要があります。
  3. 服薬
     服薬は、誤薬に注意しなければなりません。利用者のほとんどの方は、服薬がありますが、医師から処方された薬と違う薬を飲ませてしまうと、持病の悪化や精神不安、最悪の場合、誤薬によるショックで亡くなってしまいます。服薬の際には、利用者の顔と名前の一致、服薬のタイミングの確認が必要になります。
  4. 排泄
     排泄は、利用者の介護度によってケアの度合いが異なります。人によっては、まったくケアがいらない人もいれば、トイレまでの誘導、ズボンを下すお手伝いが必要な方やオムツでベッド上での交換が必要な方がいます。排泄では、利用者のデリケートな部分に触れるため、力を入れないことが必要です。また、利用者とのコミュニケーションによって介護者の負担は減ります。ここでも早さよりも丁寧さを重視する必要があります。
  5. 入浴清拭
     入浴では、利用者を入浴場まで誘導して体を洗うお手伝いが仕事内容になります。人によっては、入浴を強く拒否される方もいます。その際は、説得を行ったり入浴を中止したりします。また、体調によっても入浴を中止して清拭に変更することがあります。入浴は足元が濡れているため滑りやすくなっており、転倒のリスクが高くなります。そのため、足元に気を付けて動作をゆっくり丁寧に行う必要があります。また、足元に石鹸の泡があると、かなり滑りやすいので、しっかり洗い流しましょう。
  6. 口腔ケア
     口腔ケアでは、歯を磨く強さに注意が必要です。強すぎると利用者が痛みを訴え口腔ケアを拒否していまいます。そのため、かなり優しく磨く必要があります。義歯を付けている方もいらっしゃいます。義歯は割れやすものもあり、高価なものなので、取り外しの際や洗浄の際に落とさないように注意しましょう。
  7. アクティビティ
     アクティビティには、折り紙とかボッチャ(パラリンピック競技)をはじめとする様々な種類があります。利用者によって、アクティビティに積極的・消極的、アクティビティの種類の好き嫌いがあります。しかし、なるべく全員に声掛けはしましょう。季節ごとのイベントに関係するアクティビティも施設によってはあります。利用者によっては、興奮して転倒リスクが高まる方や体調に異変を来たす方もいるため、そのあたりで注意が必要になります。
  8. 見回り
     見回りは、主に夜勤者が行います。見回りは、極力音を立てずに行います。また、寝ている利用者の呼吸の有無も確認する必要があります。仮に見回りの時間が死亡時刻だった場合、責任が問われて大変なことになる可能性があります。そのため、見回りも注意深く利用者を観察する必要があります。
  9. バイタルチェック
     バイタルチェックは、血圧(BP)・脈拍(Puls)・体温(KT)・血中酸素(spo2)を測ります。測定を行い異常があれば、すぐに看護師や上長に報告する必要があります。注意点としては、各計測機器の正しい使い方で計測を行うことです。また、食後間もなくやアクティビティ直度などは、各数値が平常値から外れる可能性があるので、少し間を置いて計測する必要があります。

まとめ

 ここまで、介護の仕事内容について記載してきました。介護の仕事は大変なことも多いですが、直接人と関わり感謝を伝えられることは、仕事をするうえで、とても大きなプラス要素です。そして、大変なことも経験を重ねて技術や力の抜き加減が分かれば楽に仕事をこなせるようになります。
体のケア、心のケアに関しては、今後このサイトで紹介していきます。ぜひ、ご活用ください。

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